長野県

とぐらかみやまだおんせん・りばーさいどうえだかん

戸倉上山田温泉・リバーサイド上田館

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

戸倉上山田温泉は千曲川沿いにある大きな温泉地です。温泉の発見は江戸時代後期ですが、温泉地として開発されたのは明治中期で、その後、長野県を代表する歓楽温泉街として発展してきました。バブル期には大型の温泉旅館やホテルが建ち並び、大変人気のある歓楽温泉街でしたが、バブル崩壊後は団体旅行から個人旅行への旅行スタイルの変化に対応が追いつかず、大型の旅館はどんどん淘汰されてしまい、戸倉上山田温泉もいつの間にか静かな温泉街へと変貌していました。それでもまだまだ大きな旅館やホテルがあり、泉質の良さと湯量の豊富さから、観光温泉地として人気があります。千曲川の土手のすぐ脇にある「リバーサイド上田館」も、とても大きな温泉旅館です。かつては別の運営会社でしたが、伊東園ホテルズのグループホテルになり、格安で泊まれる温泉宿になっていました。さっそく辿り着きますが、これまたすごく大きいですが、見た目はけっこうボロボロで、年季の入り方が半端ありません。ところが、館内はしっかりと改装されていて、わりと綺麗になっていました。チェックインを済ませてさっそく浴場へと向かいますが、浴場は偶数日と奇数日で男女が入れ替わるとのことでした。浴場は男女とも８階にありました。脱衣所はとっても広く、棚に大きなカゴが並んでいます。洗面台も広く清潔的でアメニティも豊富で、さすが大型の和風温泉旅館という感じがあります。浴室はまず内湯があります。手前側から奥の内側にかけて洗い場が並び、外側は大きな湯舟となっています。また、浴室の一番奥まったところにはサウナもありました。窓がとても大きく景色が眺められるのですが、さすが８階からの景色、見晴らしがよくて開放的です。眼下には千曲川が優雅に流れ、対岸の街の景色と背後の山々の景色が、とても雄大に感じます。湯舟の湯はほぼ無色透明なのですが、白い湯の花がちらほらと舞っています。湯の花の量としてはそんなに多くはないので、ほんと、チラホラという感じです。湯はまろやかにツルッとする湯で、かけ流しになっているのか、それなりに湯舟からは溢れて排水されています。湯量が豊富なのでしょう。また、微妙に硫化水素の匂いがするようなしないような、わりと大人しくてマイルドなお湯ですね。温度もちょうどよくて、気持ちよく利用できました。内湯の脇には露天風呂もあるようです。脱衣所側に露天風呂に向かう通路があるのですが、その出口の扉は自動ドアになっています。ところが、反応しなくて開かないのです。と、思ったら、脇にあるボタンを押すタイプでした。大きなボタンなので見ればすぐわかるのですが、センサーで勝手に開くと思い込んでいたので、ちょっと戸惑いました。他の客もみんなそんな感じで、強引に開けようとしている方もいました。思い込むと意外と見えないものですね。露天風呂は屋上のような部分の中央に湯舟がありました。こちらも開放的な感じがありますが、内湯よりは少し内側なので、川の景色は内湯よりは見えづらい感じです。この日はとても風が強くて、湯舟に浸かっていると水しぶきが顔に飛んでくるほどです。そのこともあるのか、露天風呂はけっこうぬるめで、上下二段になっているのですが、下段はさらにぬる～い状況でした。でも、長湯するにはちょうどいいかもしれませんね。翌朝は男女の浴場が入れ替わりました。こちらの浴場には露天風呂がありませんでしたが、内湯からの景色はばっちりで、とても開放感がありました。このホテルは外観こそボロでしたが、館内は優雅で、温泉も気持ちが良く開放的、とてもコスパに優れた宿だと感じました。

掲載: 2025/11/10

Data

1. 所在地:長野県千曲市戸倉温泉
2. 源泉名:上山田温泉株式会社３号源泉と戸倉温泉５号泉の混合泉
3. 入浴　:２０２５年６月
4. 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
5. 泉温　:源泉39.2度
6. ＰＨ　:８．９
7. 密度　:1.0003
8. 蒸発残留物:0.312g/kg
9. 形態　:温泉観光ホテル　男女別
10. 効能　:病後回復期、五十肩、冷え性、関節のこわばり、関節痛、神経痛など
11. 露天風呂:あり
12. 開放度:☆☆☆☆
13. 清潔度:☆☆☆☆
14. 気軽度:☆☆
15. 景色　:☆☆☆☆☆
16. 総合評価:☆☆☆