長野県

とぐらかみやまだおんせん・まんようちょうおんぱおんせん

戸倉上山田温泉・万葉超音波温泉

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戸倉上山田温泉、千曲川の右岸、万葉橋を渡った先に万葉超音波温泉という温泉施設があります。「超音波」と名前がついているので、人工温泉かと思っていたのですが、どうやら天然温泉かけ流しの温泉施設のようです。素朴な温泉施設のようなので、訪れてみることにしました。営業時間を調べると、なんと早朝から開いているようです。地域住民のお風呂的存在で、朝風呂を楽しんでから仕事に行く人もいるようです。今回は平日の午前中に訪れました。敷地内に入ると駐車場の脇に電車が停まっています。かつて現役で走っていたクハ115-1106車両とのことです。走行以外の機能はすべて稼働するそうで、週末になると車内見学や操作することも可能なのだそうです。ここのオーナーは電車も好きなようですね。施設は平屋建てながらもけっこう大きな建物です。その手前側はコインランドリーになっているようでした。館内に入ると入浴券の自動券売機、そして番台があります。奥にはちょっとした休憩スペースもありました。とても素朴な感じの温泉施設です。脱衣所はけっこう広くてゆったりとしています。コイン返却式のロッカーが並んでいて、それなりの収容能力はありそうです。浴室もそんなに大きな規模ではないものの、いくつかの湯舟が並び、壁側には洗い場が並んでいます。このときは入浴客も少なかったので、シンプルなこともあり、とてもゆったりとした感じがありました。さっそく体を流そうとシャワーを浴びますが、そこからはっきりと硫化水素臭がします。そしてツルツルとした感触もありました。どうやらカランの湯も源泉を利用しているようです。湯舟は三つ並んでいて、奥の角にある石垣から湯が注がれ、そのオーバーフローが手前側の湯舟へと流れ込んでいるように見えます。そのこともあってか、奥の湯舟がとても熱めの湯になっていて、手前に行くに連れて、ぬるめの温度となっていました。お湯はクリアながらも微妙に黄色っぽく見えます。湯舟に浸かるとツルツルとした滑らかな感触がとてもいいです。中央の湯舟はバブルバスになっています。けっこう激しいタイプのバブルバスです。これが「超音波」の由来なのかと思ったら、そんなわけではないようです。外に石碑があったのですが、昭和23年に入浴した博士らが、この湯の不思議な感覚を疑問視し、分析したところ超音波による効果があると突き止めたとのこと。「超音波温泉発祥の地」と記念碑を建てたとのことでした。内容はちょっと難解だったので、よくわかりませんでしたが、天然の超音波温泉なんだそうです。一番手前側の湯舟は浅く、半身浴に適した感じでした。また、脱衣所側にも小さな湯舟があります。こちらは「こども風呂」と書かれていて、浅くてぬるめの湯となっていました。ぬるいので「体温感風呂」とも書かれていて、こども優先の湯舟となっているようです。こどもの居ない時間帯だったので、じっくりと浸かってみましたが、体温感っていうほどぬるくはなかったです。また、こども風呂の脇にはおもちゃや沢山のヒヨコが置いてあり、遊びながら楽しく浸かれる工夫がしてありました。これは面白いですね。そして露天風呂もあります。露天風呂はちょっと小さなものですが、デッキチェアもふたつあり、涼みながら過ごすこともできます。けっこう人気の高い温泉施設のようで、タイミングが良かったのか入浴中は利用客が少なかったですが、その後、続々と入浴客が入ってきていました。料金も安く、気軽に利用できる、そんな地域密着型の温泉施設だと感じました。

掲載: 2025/11/10

Data

1. 所在地:長野県千曲市磯部
2. 源泉名:翠明荘３号泉
3. 入浴　:２０２５年６月
4. 泉質 :アルカリ性単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
5. 泉温　:源泉46.2度
6. ＰＨ　:８．８
7. 密度　:1.0004
8. 蒸発残留物:0.440g/kg
9. 形態　:公衆浴場　男女別
10. 効能　:関節痛、筋肉痛、冷え症、糖尿病など
11. 露天風呂:あり
12. 開放度:☆☆
13. 清潔度:☆☆☆
14. 気軽度:☆☆☆☆☆
15. 地元度:☆☆☆☆☆
16. 素朴度:☆☆☆☆
17. 異色度:☆☆☆
18. 景色　:☆
19. 総合評価:☆☆☆