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岩手県

おうしゅくおんせん・じゅこうえん

鶯宿温泉・寿広園

手軽に名湯を楽しむ癒しの空間
盛岡市の中心地からクルマで30分ほど、つなぎ温泉のある御所湖を過ぎてしばらくすると鶯宿温泉があります。開湯の歴史は古く、天平年間(729-749)に発見され、湯治場として栄えてきたそうです。ウグイスが川床で傷を癒しているところを見つけたことから「鶯宿」と呼ばれるようになったそうです。バブル期には盛岡の奥座敷として華やいだ時期もありましたが、その後、落ち着きを取り戻しながらも、活気ある温泉地として人気があります。今回は寿広園という日帰り温泉施設を訪れました。この施設は元々は旅館でしたが、宿泊はとりやめて日帰り温泉施設として営業していました。ところが、令和7年(2025)の8月いっぱいで、日帰り温泉もやめてしまうとのことで、急遽、その前に訪れることにしました。訪れたのはもう閉館1ヶ月を切った8月上旬です。ギリギリセーフって感じですかね。夜間に訪れたのですが、小ぢんまりとした旅館という感じがありながらも、入浴客はそこそこいるようだったので、やはり惜しまれての閉館のようです。さっそく館内に入って受付をして、浴場に向かいます。貼り紙等で告知はされているものの、特に館内では閉館間近というような雰囲気はありません。まだまだ続きそうな雰囲気がありました。浴室は左手の廊下を進んですぐのところです。また、浴場とは別に「石の湯」という石を床に敷き詰めた、遠赤外線効果を利用した施設もあるようでした。今回は入浴だけの利用です。脱衣場は小ぢんまりとはしながらも、鍵の架かるロッカーもあったりと、設備もしっかりとしています。浴室は小さな内湯と露天風呂があるようです。内湯は壁側にはボディソープとリンスインシャンプーの用意された洗い場があり、反対側に大きめの湯舟があります。けっこうシンプルな浴室です。湯舟の湯はほぼ無色透明の湯です。浸かると微妙にツルッとした感覚もある、滑らかな浴感の湯です。少しぬるめというか、ちょうどいい温度で体に負担の少なそうな感じがありました。露天風呂は奥の扉から出ることができます。扉をあけると細い通路があり、そしてすぐに湯舟があるのですが、湯舟は4段ほど段差があり、最深部は立ってヘソ上ぐらいまでの水深がありました。わりと小ぢんまりとした湯舟ながらも、この深さのある湯というのは珍しいですね。どっぷりと水圧を感じながら湯を楽しむことができます。露天風呂の奥は小さな裏庭があるのですが、夏場ということもあるでしょう、蚊帳のように網のカーテンがありました。虻よけ対策のようですね。もうすぐ山の中という自然豊かな場所にあるので、それなりに虫も多いのでしょう。自然が豊かな証拠でもあるのですが、こればっかりはやっかいですよね。真夏だけの風物詩として捉えるほかないでしょう。それにしても、小さな湯舟ながらも深さもあり、情緒もあるので、なかなか気持ちのいい露天風呂です。たまにブーンと漂う油臭を感じますが、これはボイラーの匂いですかね。灯油のような石油系の匂いが露天風呂では感じます。温泉の湯の匂いではなさそうです。トロトロと熱い湯が注がれ、そのまま排出されているようなので、掛け流されているのも魅力的です。こんなにも落ち着きのある温泉浴場が、あともう少しで閉鎖されてしまうというのは、非常にもったいなく感じます。もちろん色々な事情があるのでしょうが、ファンも多いでしょうから、残念に惜しむ方も多いことでしょう。最後に楽しむことができて、とてもよかったです。
掲載: 2026/03/24
Data
  1. 所在地:岩手県岩手郡雫石町鴬宿
  2. 源泉名:鶯宿温泉(あさひの湯)
  3. 入浴 :2025年8月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
  5. 泉温 :源泉50.8度
  6. PH :8.7
  7. ラドン含有量:1.79×10-10キュリーラドン/kg(0.49マッヘ/kg)
  8. 成分総計:0.6329g/kg
  9. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  10. 適応症:自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、疲労回復など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 地元度:☆☆☆
  16. 穴場度:☆☆☆
  17. 異色度:☆☆
  18. 景色 :☆☆
  19. 総合評価:☆☆☆