青森県
あねとがわおんせん
姉戸川温泉
ヌルッとした個性的な湯に豪快に打たれて
青森県東北町、県道8号線である八戸野辺地線沿いに姉戸川温泉があります。森と田園地帯に囲まれた住宅街の一角にポツンと佇む片田舎の姉戸川温泉ですが、すぐ目の前には青い森鉄道の小川原駅があります。駅前の温泉施設ということで、アクセスはとても便利な場所ということになります。今回、夏休みを利用して通りがかりに入ってみました。日曜日の午後だったのですが、数台のクルマが目の前に停まっているだけで、とてもひっそりとした雰囲気です。また、ものすごく質素な雰囲気で、クルマが停まっていなかったら、営業していないのかと思うような寂れた印象もありました。ガラス戸を開けると玄関があり、左脇に受付があります。昭和の田舎の公民館のような懐かしさのある佇まいです。誰もいなかったので、無人施設なのかと思ったら、奥で休憩していたようで、番をされていた方がノソっと出てきました。料金を払って右側にある浴場に向かいます。脱衣所はこれまた素朴です。大きな網目模様の床に、簡素な洗面台、そして棚があり、正面は全面がガラスで浴室が見えます。建設当時はモダンな感じだったのかもしれませんが、とても素朴さが際立っていました。どうやら先客が上がったばかりで、他の客は女性なのでしょう。男湯には誰もいなくて貸切状態でした。浴室はそこそこ広めで、両サイドに洗い場があり、中央に湯舟があるオーソドックスなレイアウトです。しかし、ここでまず驚くのが、男女を仕切る壁側よりヌゥ~ッと伸びたパイプから、ドバドバと湯舟へと流れ落ちる湯です。ずいぶんと高い位置からドバドバと大量に湯が注がれています。打たせ湯も兼ねているのでしょうか、それにしては湯量が半端ないので、これは修行レベルです。湯の注ぎ口としては、ずいぶんとド派手な演出ですね。ものすごくシンプルで素朴な浴室なのに、これだけで一気に雰囲気が変わるものです。洗い場は固定シャワーにカランがあるだけで、石鹸類は用意されていないので、各自が持参する銭湯スタイルです。体を流してさっそく湯舟に浸かりますが、湯舟は浅いところと深めのところとありました。深めの場所でどっぷりと湯に浸かると、これまた気持ちがいいです。また、とてもぬるくて長湯向きです。今回、夏休みに訪れたので、ぬるめの湯がいつになくとても気持ちよかったです。そしてまた、ヌルっとした滑らかな浴感もけっこう強めです。アルカリ性の湯なのでしょう、軽やかでツルツルヌルヌルした湯が、しっかりと主張してきます。この温度と浴感、そしてこのローカル感とダイナミック感で、すっかりと虜にさせられる感じです。ただ、じっくりまったりと過ごしたいところですが、とにかくドバドバと湯が滝のように降ってくるので、静かに瞑想に浸るような感じではありません。ついついダイナミックに修行僧モードになりたくなってしまう衝動にかられます。ちなみにあまりにも湯量が多いので、湯舟からは大量に溢れ出て床を流れていますが、脇の排水溝のキャパを越えていて、奥の方は水浸し状態でした。ほんと、面白いですね。しばらくすると、後からポツポツと入浴客が訪れてきましたが、利用客は少な目の様子でした。時間帯も良かったのかもしれませんが、のんびりと過ごせる、とてもユニークな温泉でした。
掲載: 2026/04/03
Data
- 所在地:青森県上北郡東北町大浦
- 源泉名:中久根下泉
- 入浴 :2025年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉38.2度
- 成分総計:0.281g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 適応症:リウマチ性疾患、運動器障害、神経麻痺、病後回復期、疲労回復など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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