東京都

だいいちさがみゆ

第一相模湯

黒湯の温冷交互浴が気持ちいい
京急本線の雑色駅から多摩川に向かって650メートルほど進むと、静かな住宅街の中に「第一相模湯」という銭湯があります。脇にはコインランドリーが併設されていて、とても小ぢんまりとしたローカルムード漂う、下町の銭湯という雰囲気です。この銭湯ですが、実は天然温泉を利用した温泉銭湯です。しかも、東京名物の黒湯です。蒲田周辺にはたくさんの温泉銭湯があるので、とても興味深いエリアです。その中でも人気が高いのが、この第一相模湯だそうです。11月下旬ながらもポカポカ陽気の昼下がり、散歩がてらお邪魔してきました。玄関を入ると昔ながらの木札の下足箱が並びます。銭湯のこういった素朴な雰囲気が楽しいです。中に入ると番台があり、料金を払って脱衣所に向かいます。脱衣所は簡易的なカギのかかる木造ロッカーがあり、そこそこ広いスペースとなっています。床の木目が鮮やかでピカピカなのが、とても清潔感もあって好印象です。浴場はわりと小ぢんまりとしていますが、洗い場はそこそこ数があります。上部に固定式のシャワー、そして湯水のカランがあります。基本的にボディソープなどの石鹸類は備え付けられていないのですが、浴室の隅にボディソープとリンスインシャンプーが用意されていて、無料で利用できるようです。これはローカルな銭湯ではなかなか見ないサービスですね。浴室の奥には湯舟があり、そして背後の壁には大きな壁画があります。こちらは大きな滝が描かれていました。女湯にまたがって壁画がありますが、女湯側は鉄橋のようなものが描かれていました。彩り鮮やかな紅葉シーズンの滝のようですが、これは日光の「竜頭の滝」のようです。とても豪快で見ごたえのある壁画でした。湯舟は左右二つに区切られていて、左側は無色透明の白湯で、座湯と押しボタン式のボディマッサージがありました。右側は黒湯になっていて、ボディマッサージと電気風呂がありました。色はほんとに黒くて、まるでコーヒーのような色合いです。透明度は6~7センチぐらいでしょうか、とても濃厚な感じです。色が濃いので湯舟の中の様子は見えませんが、96センチほどと深い湯舟になっているので、足元に注意しながら入りましょう。けっこう熱めの湯ですが、湯がとてもあっさりとしているので、とても入りやすくて気持ちがいいです。そして湯舟の脇にはプラスチック製の青い大きな箱があります。魚市場で見かけるようなごっついやつです。そこに冷たいままの源泉が注がれていて、水風呂になっていました。温度は18度くらいで気持ちいい冷たさです。大人がひとりでいっぱいくらいの大きさなので、浸かるとザザーッと豪快に源泉があふれ出し、周囲の床が洪水状態になるのがとてもエキサイティングです。また、さらに女湯側の壁脇には細長い湯舟があります。こちらは無色透明の湯ですが、人工炭酸泉になっているようです。高濃度炭酸泉を謳っていましたが、あまり泡付きはよくなく、湯の表面が少し泡立っている程度でした。少しぬるめの湯なので、じっくりと長湯できるので気持ちがよかったです。全体的に小ぢんまりとしつつも、とにかく機能的で清潔感もあり、そして温泉も楽しめるなど、非常に満足度の高い施設です。人気があるのも納得で、地域の方々の憩いの場としても機能しているのを窺い知ることができました。定期的に通いたくなるような、そんなローカルな銭湯です。
掲載: 2026/07/11
Data
  1. 所在地:東京都大田区西六郷
  2. 源泉名:第一相模湯
  3. 入浴 :2025年11月
  4. 泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
  5. 泉温 :源泉17.0度
  6. 湧出量:毎分61.5リットル
  7. PH :7.9
  8. 電気伝導率:0.22S/m
  9. 密度 :0.9988
  10. 蒸発残留物:1490mg/kg
  11. 形態 :公衆浴場 男女別
  12. 適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
  13. 露天風呂:なし
  14. 開放度:☆☆
  15. 清潔度:☆☆☆
  16. 気軽度:☆☆☆☆
  17. 地元度:☆☆☆☆☆
  18. 鄙び度:☆
  19. 素朴度:☆☆☆☆☆
  20. 景色 :☆
  21. 総合評価:☆☆☆