温泉パラダイス -湯けむり紀行-

桃喰ってモモンガ

17 Aug. 2005

天気	晴れ
気分・体調	ぐったり
所在地	福島県南会津郡檜枝岐村
移動距離	263km

上河内サービスエリア

さてさて盆休み。今年はいろいろと野暮用があったりして夏の放浪記はやめたのでした。用事の合間に温泉でも巡ろうかなとふと思い立ったのが昨夜。あまり準備もしないで勢いで家を飛び出し、気が付けば東北道。辿り着いたのは上河内のサービスエリア。さてさて地図と睨めっこしてこれからの行動を考えなきゃ。
寺山鉱泉

矢板インターを下りてまず向かったのは、インターから少しのところにある寺山鉱泉。市街地からもそんなに遠いというほどではないのですが、宿に近づいていくと段々と細い道になり、いきなり山道っぽくなってきた。あれれ？と思った頃にたどりついた宿は意外にも綺麗で立派な建物。わりと人気のある鉱泉宿みたい。そして風呂に向かうと小さな狭い浴室だけど、その湯が真っ赤。うっひょー、矢板にこんなところがあったなんてビックリ。
ブザー

鉱泉ということで沸かし湯なのですが、ぬるいときには壁にあるブザーを押して知らせるそうな。そしていい湯加減になったらもう一度ブザーを押して知らせる仕組み。ボイラーのスイッチではなく、知らせるだけみたいね。でもちょうどいい湯加減だったので今回は押せなかったわん。でもこの雰囲気はタダナラヌものだ。いきなり渋い宿に当たって大満足。
小滝

続いては寺山鉱泉の上流にある小滝鉱泉に行くことにした。上流といってもそのまま行けるのではなく、一旦県道まで戻ってから行くのだけど、途中からまるっきりの山道。県道から看板のある脇道に入るのだけど、これがまた冗談だろと言わずにはいられないほどの細い道。それなのに看板には食事もできるなんて書いてあるから、気軽にいけそうな雰囲気なんだけど、運転になれていない人はやめといた方がいいでしょう。そして辿り着くと、名前にあるとおりの小滝が目の前に。本当に小さい滝なので迫力はないけど、まぁまぁいい景色かな。
小滝鉱泉

そしてその小滝の目の前にあるのが小滝鉱泉。ところがこれがまた鄙びた小さな宿を想像してたのに、ものすごく綺麗で新しい宿。しかも、こんな山の中なのにまるで住宅街の一角にでもあるような普通の民家っぽい。未舗装の道を走ったわりにすごく普通の家で、そのギャップがたまらないわん。
小滝が目の前に見える内湯

小滝温泉は男女別の内湯のみ。だけどわりと広々としていて湯舟も大きい。沸かし湯だけどちゃんといい湯加減でしたぞ。外側の窓の脇には外へ出る扉もあるけど、露天風呂はありません。将来の拡張用に作ったのかな？ちなみに浴室から小滝が目の前に見えるけど、囲いがあるのと、目の前に電柱があるので、ちょっといい構図ではないな。もったいない。
旅館まじま荘

小滝温泉を後にしてしばらく北上します。しばらく走って塩原温泉にやってきた。どこかの宿で温泉に入ろうとやってきたのは、上塩原温泉にある旅館まじま荘。温泉街からは少し離れたとても静かなところ。宿はリニューアルしたみたいで、館内はとても新しい感じで清潔的。内湯も広いし露天風呂もしっかりしている。独自源泉だそうで、飲泉もできるみたい。さっそく飲んでみると微妙に薄い塩味。加減を間違えただし汁のような感じかな？
道の駅「たじま」

国道121号線を北上してついに福島県に突入。県境を越えてすぐにあるのが、道の駅「たじま」。福島県といえば桃の名産地ということで、露店には桃の直売所が並んでいた。さすがに観光客も多いみたいですぞ。桃のいい香りにひかれて試食ついでについつい購入。あとで食べようっと。
じゅうねんあんぱん

腹がへったので食事をしようと思ったけど、ここにはレストランがない。隣に定食屋っぽいのがあったけど、あまり惹かれなかったのでやめた。そこで目に付いたのが入口脇で売っていた「じゅうねんあんぱん」。十年？ってなんだ？と思ったら、じゅうねんとはエゴマのことらしい。白いあんこのアンパンで、なかなかうまい。それとコロッケも売っていたのでそれを食べて食事は終了。なんだそりゃ。
会津高原温泉「夢の湯」

道の駅ですっかり寝入ってしまって、気が付けば夕方。寝汗をびっしょりかいたので、温泉に入りたいな。ということで国道352号線沿いにある会津高原温泉「夢の湯」に立ち寄り。たまたま通りかかったのだけど「温泉」の文字がすごく目立ってた。わりと繁盛しているみたいだけど露天風呂はすいていた。それにしても川沿いにある露天風呂はすごく雰囲気がいいぞ。ちょっとぬる目だったので、ゆっくりと寛げたのでした。
桃

そーいや、夕飯を食べたいのだけど、さすがにこんな辺鄙なところではなかなか食事にありつけない。コンビニもないしね。しばらく352号線沿いを走るけど、何もないので今夜の夕食は道の駅で買った桃にした。まるまる二個も食べてしまって贅沢な夕食。うーん、満足だ。そんなわけで、明日にそなえて今日は寝ます。