温泉パラダイス -湯けむり紀行-

おいどんはネコでごわす

10 Dec. 2004

天気	快晴。メチャ暑い。しかも夏日
気分・体調	うひょひょ
所在地	鹿児島県鹿児島市
移動距離	601miles + 125km

第二ターミナル

災害の続く2004年も最後の月になりました。すっかり寒くなってきたのでここらへんで暖かいところへ行っちゃいましょう。ということで向かったのは羽田空港。ここは1日にオープンしたばかりの真新しい第二ターミナル。早朝だったのでさすがに混雑はしてないけど、とにかく綺麗です。これでターミナルからバスに乗ることも少なくなったようなので嬉しいですよね。
塩浸温泉

今回の目的地は鹿児島。あっと言う間に着いちゃうのよね。さっそくレンタカーを借りて向かったのは空港からもほど近い牧園町の塩浸温泉の「福祉の里」。本当は奥にある「鶴の湯」に入りたかったんだけど、そっちはどうやら地元民専用らしい。残念ということでこっちに入ったんだけど、こっちもなかなか渋いじゃないのよ。小ぢんまりとした湯舟でお湯の質も抜群。こりゃ最初からいい感じに茹で上がりました。
坂本竜馬

塩浸温泉といえば、何と坂本竜馬が愛妻のお龍とともに新婚旅行で滞在した温泉なんですねぇ。そんなわけで施設の前にはこんな立派な像が建っているのですよ。この当時に新婚旅行なんて風習は日本には一般的でないんだから最先端だね。竜馬ファンにはたまらない温泉なんです。
前田温泉

続いては山を少し下りてきて住宅街に入ったところにある前田温泉に寄ってみた。ごくごく普通にそして当たり前のように静かに佇んでいる小さな公衆浴場です。だけど自炊なんかもできて湯治もできるらしいぞ。鹿児島ってこんな渋い公衆浴場がホント、ふつーにあるからたまらないよね。今日は平日とあってのんびりとお湯を楽しませていただきましたとさ。
みかん

すっかり茹で上がったところでドライブ。すると道端で発見したのがミカンの無人販売。道路っ端に台が置かれていて、無造作にネットに入ったミカンが置いてある。そーいやミカンの時季がやってきましたね。ミカン好きにはたまらん。どうやら普通サイズとミニサイズがあるようで、どちらも美味そうだから両方買ってみた。さてお味は？もぐもぐ・・・うん、甘い。個人的には普通サイズのが好みですたい。
路地を探索

鹿児島湾沿いに南下して向かうは垂水市にある海潟温泉。ここにある江之島温泉という小さな共同浴場に行きたいんだけど、ナビを頼りに近づいてはきたようだけど場所がわからん。やっとそれらしい路地を見つけるけどかなり狭い。当然ながらクルマなんか入れない。チャリンコですれ違うのが精一杯の幅しかあらへん。この奥にその隠れた浴場があるんだけど、こりゃ知らなかったら行けないよ。まるで宝探しの気分なり。
番台の猫

さてさて路地の奥にはかなり質素な建物。すぐに浴場ってのはわかるけど、中に入ると番台にいたのはネコ。しかもテレビを見ながらちゃんと番をしている。ちょっとこれありえなくない？ただ座っているだけじゃない理由に、１．まず挨拶された。２．料金を払うまで見ている。３．料金を払うとどうぞと言う感じで首を振る。４．そしてまたテレビのドラマに見入る。まるで人間だ。いやもしかしたらネコっぽい人間なのかも？ここには１時間半ぐらい湯を楽しんでたけど、結局その間ずっとこのネコが留守番。そしてドラマを見てた。おそるべし江之島温泉
綺麗な桜島

それにしても今日はめちゃくちゃ天気がいい。日差しがまぶしいというか暑い。江之島温泉では常連さんと話し込んでしまったのでかなり茹った。火照った体を冷ましつつ海辺に出ると桜島が目の前。ちなみに桜島の手前にあるのが江之島という小島。今日は微妙に噴煙を上げているみたい。ほとんどさっきから噴煙は出てないけど、たまーにぷぅーっとオナラみたいにでてるのが愛嬌だね。
テーエム温泉

もうしばらく南下すると鹿屋市の境ぐらいのところにあるTM温泉に辿り着いた。かなり変わった名前だけどもしかしたら小室系？それとも西川系？答えは競走馬で有名なTM牧場の温泉らしい。変わっているのは名前だけでなくお湯も凄い。湯舟はまるで鍾乳洞。秋芳洞の百枚皿の中に温泉があるようなもの。よっぽど成分が濃いんだろうね。とにかく堆積物がすごい。ロケーション、名前、温泉ともに個性がある不思議ちゃんな温泉でした。
夕暮れ

早いものでもう夕暮れ。かなり早い飛行機できたので一日ゆっくりと遊べるなぁと思ったのにね。ってもうすでに十分すぎるほど温泉入っていたりもするけどね。それにしてもやっと日差しも弱まってきた。これで本当に12月なの？すでに顔なんか焼けたみたいでヒリヒリしてきたんですけど・・・。ちなみに今日は夏日だそうです。(驚)
溶岩道路

日も暮れ始めてきたのでこれから桜島を通って鹿児島市へ行くこにした。桜島に入るといきなり道路脇は溶岩の塊が迫っていてなかなか重圧な感じ。溶岩道路と名前がつけられているとおりしばらくのあいだゴツゴツとした岩が続いているのよね。遠くから見ていても実際に桜島に足を踏み入れるのは10年ぶりぐらいので何だか懐かしくなっちゃうなぁ。
ターミナル

桜島の先端、フェリーターミナルにやってきた。ここのフェリーを利用するのは初めてだ。普通、フェリーって車検証を用意したり乗船手続きをしたりと面倒なことが多いんだけど、ここは有料道路の料金所みたいなゲートがあってそのまま船に乗り込む。そして出航、到着。なんて簡単なんざんしょ。ナビで「フェリーを使用しない」で設定してルート検索しても何故かここは海の中を通らされる。ってことはここはフェリー扱いされてないのか？でもホント、気兼ねなく乗れるということはそれだけ生活に密着している航路なのよね。
出航

さっそく乗り込んでいざ出航。目指すは鹿児島市。といっても乗っている時間はほんのわずか。出航して間もなく到着の準備。甲板で楽しむ暇はあってもゆっくりするほど時間はなかったりもする。まぁそれだけ近いんだもんね。夕暮れのぼんやりとした明かりがなかなか哀愁を漂わせてくれますなぁ。
夕食

今日は鹿児島市内のビジネスホテル「ブルーウェーブイン鹿児島」に宿泊。夕食はどこか外で何かあるかなと散策がてらフラフラしていたんだけど、何かイマイチしっくりこないので結局のところスーパーでお弁当を買って食べてみた。のり弁なんて質素な気もするけど、まぁいいやね。
西田温泉

鹿児島市内には温泉銭湯がウジャウジャあるんだよね。ホテルの付近にもいくつかあるのでその中で寄ってみたのは西田温泉。小ぢんまりとした普通の銭湯のような雰囲気だけどその一番奥には飲泉場があったりもする本物の温泉。こんなさりげない温泉がごく普通にあるんだから鹿児島はあなどれないよ。そんなこんなで今日もしっかりと温泉めぐりを楽しんだところでまた明日。