18 Oct. 2000
10月18日(水)
2000/10/18
火山灰の降る島
天気 | くもりときどき火山灰 |
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気分・体調 | 歩き疲れた |
所在地 | 鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島 |
移動距離 | 船で4時間 |
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硫黄島
今日は鹿児島港より定期船にのって三島村の硫黄島までやってきてしまいました。定期船も月に11便程度と少ないのと天候にも左右されるとのことで心配でしたが、なんとか無事に硫黄島までくることができました。風が強かったので少々船は揺れましたが、揺りかごだと考えれば気持ちのいいものです。(ほんとうか?) 鹿児島港から約4時間、途中竹島経由で来ました。硫黄島は字のごとく今でも噴煙を上げている海底火山の島です。島の東半分を占めている硫黄岳ではあちらこちらから噴煙がでていて驚きました。
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定期便みしま
こちらは竹島、硫黄島、黒島を結んでいる定期便のみしま。港が近づくにつれて海の色が変わってきました。港につくと海の色は完全に赤褐色です。透明度は10センチもないでしょう。海全体が別府温泉の血の池地獄です。なんでも鉄分を含んだ温泉があちらこちらから湧いているからとのことです。もう港だけで十分に驚かされてしまいました。港につくとなんか微妙に硫黄の臭いもする気もします。
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三島開発総合センター
硫黄島につくなり、まず最初に向かったのは港からすぐのところにある三島開発総合センター。ここは月・水・金のみ無料で温泉を開放しているとのこと。さっそく行ってみることにしたのですが、なんだか温泉施設って感じはぜんぜんありません。もともと島民のための社会教育や福祉施設を目的としたところとあって集会場っぽさがありました。中の人に温泉は入れますか?とたずねてみると、愛想よくどうぞと案内されました。温泉は無色透明のなめらかな湯で景色もよくて気に入りました。
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東温泉
温泉からあがり気分も最高ということで、次に向かうのはこの島へ来た最大の目的である東温泉です。さっそく東温泉に向けて歩き始めましたが、簡単な地図しかないため場所がわかりづらい。まぁ、小さな島だし歩いてりゃつくだろうと進むことにしました。途中、なんだか息苦しくなってきたなぁと思っていたら硫黄岳はものすごい噴煙をあげています。さっきから降っているのは雪ではなくて火山灰です。体中がたちまち灰だらけになってしまいました。口の中もジャリジャリとしています。
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超ワイルドな岩露天風呂
そんなこんなで山道を30分くらい歩いたでしょうか、目的地の東温泉につきました。もう、うひょーっ!って感じです。(?) 荒々しい海岸と目の前には広大な海、そして崖の上は活火山の硫黄岳。そんなロケーションのところに東温泉はあります。海岸には大小様々のいくつかの湯舟が作ってありました。とうぜん無人です。なんのためらいもなく素っ裸になってその露天風呂にまっしぐら。目の前にニンジンを垂らした馬のごとくです。いや、夢遊病患者といった方が正しいかな。
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開放感たっぷりすぎ
周りはコンクリートで固められていて、ちょうどよい深さの湯舟が出来あがってます。中に入るとちょっとぬるめかなと思いきや、流れている湯はめちゃ熱い。隣の湯舟は入れなくくらい熱かったです。適温の場所を探してゆっくりとつかります。湯はクリアなエメラルドグリーンって感じで綺麗です。ちょっと舐めてみると○×△、強烈な味。しょっぱくて、すっぱくて、苦い、そんな味です。そういえばさっきから体中がピリピリとしています。酸度が強いのでしょう。
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坂本温泉
そんな強烈な温泉に浸かりながら感動のひとときをすごしました。滞在は1日しかないので、次に島の反対側にある坂本温泉に向かいました。こちらは歩いて1時間ぐらいかかりました。舗装はされているのですが、起伏があったのでけっこう疲れました。こちらでは地元の方々の憩いの場になっているらしく数名の先客がいました。一緒に入っていろいろと昔話やその他旅行の話などで会話が弾んでとても楽しいひとときをすごすことができました。そして今日は孔雀の里という民宿にお邪魔しました。夕飯にはイセエビやら新鮮な魚介類を使用した盛りだくさんのおかずでおもわず食べきれない程でした。そんなこんなで硫黄島の1日は終わるのであった。